お店からのコメント
2009-01-27
蜜は、果実が完熟し、糖分が増し、水分が十分あるという状態の目印です。当店の蜜入りリンゴは訳ありに限らず、収穫時、撰果時において、蜜入りの状態をセンサーにて選別して商品化しております。
ただ、蜜は時間の経過とともに果肉に浸透してしまうので、蜜の状態によっては、果肉の中心に集まらず、全体に広がっていることがあります。リンゴを輪切りにされると蜜が確認できることがございます。
蜜の成分はソルビトールという糖アルコールの一種ですが、このソルビトールはリンゴ内の酵素の働きで、果糖などの甘み成分に変化し、果肉全体に広がっていきます。
中心に溜まっている蜜は、まだ果糖に変わる前の状態のため、甘さは感じられません(蜜自体に甘さは感じられません)。
この蜜は、時間の経過とともに、果糖に変わり、見えなくなっていきます。蜜が果糖に変わった状態でさらにリンゴの美味しさが増すといわれております。
今シーズンの葉とらずりんごは全体的に、果肉の中心に集まるものより、果肉全体に広がった状態のものが多くございます。
同じ蜜が確認できないリンゴでも、蜜が果肉に浸透したりんごと、もともと蜜が果肉内に存在していないリンゴとでは、味に大きな違いがあるかと思います。
当店販売の蜜入りリンゴは、厳しい撰果基準のもと、蜜入りを確認し、商品化していることをご理解いただきますようお願い申しあげます。